笹倉の湯の始まりは、
およそ三百年前、
江戸の世までさかのぼります。
享保の初め、砂場村の園田文左衛門が薬師如来のお告げに導かれて
開湯したことから笹倉の湯は始まりました。
時は流れて、一九一四年。
大洪水により笹倉の源泉は一度失われてしまいましたが、
延べ四千人もの地域住民の方々の協力により、
八百日以上の月日を経て一九二六年、再開湯に至りました。
再開湯を果たし、それから百年。
笹倉の湯とそこに込められてきた想いは、現在も途絶えることなくこの宿に息づいています。
焼山の麓に位置し、
棚田を見下ろす静かな里山の一軒宿。
ここは大きな宿ではありません。
しかし、ここには脈々と受け継がれてきた人々の想いと、
雄大な自然があります。
ゆったりと寛ぎながら川のせせらぎに耳を傾け、
季節に色づく山々を眺めて笹倉の湯に身を浸すひとときは
日常の喧騒から心を遠ざけ、疲れを優しく癒します。






